計算はできるのに、どうして文章題になると間違えるんだろう?」
小学2年生の娘の算数を見ていて、私はずっとそう思っていました。
足し算や引き算の計算問題は、それなりに解ける。100マス計算など、計算練習もしてきました。
それなのに、文章題になると簡単な問題でも間違える。 さらに、問題文が少し長くなると、何を聞かれているのか分からなくなることもありました。
「もしかして、計算力が足りないのかな?」
そう考えて計算練習を増やした時期もありますが、文章題は思ったようには改善しませんでした。
ですが、娘の様子をよく観察して「あること」を変えてみたところ、少しずつ変化が見られるようになりました。
この記事では、小2の娘がなぜ文章題を苦手としていたのか、家庭でどんな取り組みをしたのか、実際に感じた変化についてご紹介します。
小2の娘は「計算はできるのに文章題が苦手」だった
娘が文章題を苦手としていることに気づいたのは、小学1年生の頃です。計算問題ならある程度解けるのに、文章題になると途端に間違いが増える。しかも、難しい問題だけではありません。
簡単な文章題でも、ポロポロと間違えるのです。
私は最初、「文章題を解くには、もっと計算の場数を踏む必要があるのかな。やっぱり基礎が大事っていうし」と思っていました。
計算練習を増やしても、文章題が変わらなかった理由
そこで、計算の練習を結構やらせてみました。100マス計算をしたり、計算ドリルに取り組んだり。
もちろん、計算力は算数の土台なので無駄だったとは思いません。でも、ここで一つ壁にぶつかりました。
計算が早く正確にできるようになっても、文章題はあまり変わらなかったのです。
娘の場合、文章題でつまずいている根本的な原因は「計算力」ではありませんでした。それに気づいたのは、娘が実際に文章題を解いている様子を、横でじっくりと観察するようになってからでした。
原因は「問題文を読んでいなかった」ことだった
娘が文章題を解いているところをずっと見ていると、ある衝撃的なことに気づきました。
彼女は、問題文をちゃんとは読んでいなかったのです。
もちろん、本人は読んでいるつもりです。ですが、実際には文章全体を目で追うのではなく、
- 問題文に出てくる「数字」
- 最後の「何人ですか?」「いくつですか?」という「問われている部分」
この2つだけを拾い見して、すぐに答えを出そうとしていました。
つまり、「何が起こったのか」「最初はどうだったのか」「途中で何が変わったのか」という問題のストーリーや状況をまったく理解していなかったのです。
だから、問題文が少し長くなると、途端にフリーズして分からなくなる。今思えば、それは当然のことでした。
「早く遊びたい」が文章題を難しくしていた
娘は、勉強をするときに「とにかく早く終わらせて自由な時間にしたい」タイプです。じっくり考えることも、あまり好きではありませんでした。
文章題を見ると、頭の中でこんなショートカットをしてしまっていたようです。
- 問題文を流し読みする
- 数字を見つける
- 適当に計算する
- 終わり!
この手順では、文章題が正解できるはずもありません。
そこで私は、「もっとちゃんと文章を読みなさい!」と叱るのをやめ、まずは「問題文を正しくインプットすること」から始めることにしました。
対策として始めたのは、とてもシンプルな「音読」
そこで取り入れたのが、文章題の音読です。
文章を解く前に、まず問題文を声に出して読ませるようにしました。最初は、「文章題くらい、心の中で黙読してサクッと解けばいいのに」とも思いました。
しかし、娘の場合は黙読だと文字をただ滑らせてしまい、何も頭に残らないことが分かっていました。
音読であれば、声に出さなければ先に進めません。嫌でも文章を一通り追うことになります。一文ずつ区切って読むことで、問題の中に何が書いてあるのかが強制的に頭に入るようになりました。
音読を続けて見えてきた変化
音読を習慣にしてから、一番大きかったのは「とりあえず数字を見て反射的に計算する」という癖が減ったことです。
以前は「3個」「5個」という数字を見ただけで足し算を始めていましたが、音読をすると自然と、
- 「最初に何があったのか」
- 「何が増えたのか、減ったのか」
- 「最後に何を聞かれているのか」
という情報が頭に残るようになり、状況をイメージしてから式を立てられるようになってきました。
もちろん、音読を始めたからといって、いきなり満点が取れるようになったわけではありません。今でもうっかりミスはあります。
それでも、以前とは明らかに「問題文への向き合い方」が変わったと実感しています。
わが家で定着した文章題の5ステップ
現在、家庭学習で文章題を解くときは、次の順番を徹底しています。
- まず問題文を音読する (長い問題ほど、飛ばし読みを防ぐために声に出す)
- どんな話だったか自分の言葉で確認する (「これって、みかんがいくつあって、どうなったお話?」と軽く会話する)
- 何を聞かれているか確認する (「全部でいくつ?」「残りはいくつ?」とゴールを明確にする)
- それから式を考える (状況が分かってから、ようやく式を立てる)
- 計算する (最後に正確に計算する)
以前は「数字を見る → 計算する」だったのが、今は「読む → 理解する → ゴールを確認する → 式を作る → 計算する」という丁寧なステップを踏めるようになりました。
まとめ:文章題が苦手な子には、それぞれの「つまずき」がある
小2で文章題が苦手だと、「うちの子は算数が苦手なんだろうか」「もっとドリルを買ったほうがいいのかな」と不安になりますよね。私もそうでした。
でも、問題の本質は「文章題を解く量」ではありませんでした。
うちの娘の場合は、「文章題を解く前の段階(=問題文の読解)」でつまずいていたのです。
もし、あなたのお子さんが「計算はできるのに文章題ができない」と悩んでいるなら、まずはドリルを増やす前に、お子さんが実際にどうやって問題文を読んでいるのかをそっと観察してみてください。
- 計算力でつまずいているのか?
- 文章を読むこと自体が苦手で音読が必要か?
- 頭の中で状況をイメージするのが苦手だから、図や絵を描いたほうがいいのか?
原因さえ分かれば、対策は必ず見つかります。 わが家では「ちゃんと読む」を意識したことで、少しずつ算数が楽しいものに変わり始めました。この記事が、同じ悩みを持つ親御さんのヒントになれば嬉しいです。
